ペーパードライバーが久しぶりの運転前に確認しておきたい交通ルール

信号機と横断歩道のある日本の交差点を走る白いコンパクトカー

教習所を卒業したころは覚えていた交通ルールも、しばらく運転から離れると「これなんだっけ……」と不安になりますよね。

この記事では、信号の意味や白線・黄色線、一時停止、車線変更、右左折など、久しぶりの運転で迷いやすい交通ルールを、運転席で確認する順番に沿って分かりやすく整理します。

1. 信号の正しい見方

青信号:安全を確認して進む標識・標示に従い、対向車や歩行者・自転車を確認して進みます。
黄信号:安全に止まれるなら止まる停止線の手前で止まります。急ブレーキになる場合は、そのまま進みます。
赤信号:停止線の手前で止まる停止線を越えず、直前で停止します。

右折できる信号・できない信号

正面の信号と青い矢印の組み合わせを見て、右折できるかを判断します。

青信号:右折できる対向車や横断中の歩行者・自転車がいなければ、右折矢印を待たずに右折できます。
赤信号:右折できない停止線の手前で止まり、右折矢印が出るまで待ちます。
赤+直進矢印:右折できない直進はできますが、右折はできません。右折レーンでそのまま待ちます。
赤+右折矢印:右折できる対向車が停止し、右折先の横断歩道に歩行者や自転車が残っていないことを確認して進みます。
赤+直進・右折矢印:右折できる直進と右折ができます。右折時は、右折先の安全を確認してから進みます。

右向きの青い矢印が出ている間は、右折だけでなく転回(Uターン)もできます。ただし、転回禁止の標識・標示がある場所や、周囲の交通を妨げるおそれがある場合は転回してはいけません。

左折可の標示板がある場合

左折可の標示板

道路の左端や信号機に白地・青矢印の「左折可」があるときは、正面が赤や黄でも左折できます。ただし、横断中または横断しようとしている歩行者や自転車の通行を妨げてはいけません。いったん速度を落とし、横断歩道と合流していく道路の交通を確認します。

黄色い矢印は路面電車専用

路面電車用の黄色い矢印

路面電車だけが黄色い矢印の方向へ進めます。車は動いてはいけません。

黄色点滅と赤色点滅

黄色点滅:周囲に注意して進む
赤色点滅:一時停止してから進む

灯器が一つだけの点滅信号もある

点滅信号には、画像のように灯器が一つだけのもの(単灯式)もあります。1個だけポツンと点滅していても、灯器の数ではなく、点滅している色で判断します。

黄色点滅の単灯式
赤色点滅の単灯式

黄色点滅は、周囲に注意して進む

黄色点滅では、ほかの交通に注意しながら進めます。一時停止の信号ではありませんが、交差点の状況が見えにくいときは、すぐに止まれる速度まで落とします。

赤色点滅は、必ず一時停止する

赤色点滅では、停止線の直前で必ず一時停止します。止まったあと、左右と前方の安全を確認してから進みます。

2. 特殊な信号の種類

予告信号

予告信号

予告信号は、前方にある本信号の存在を知らせるための信号です。予告信号が見えたら速度を落とし、前方の本信号を確認して、その信号に従います。

時差式信号

時差式信号

時差式信号は、向かい合う二つの進行方向のうち、どちらかが先に赤になるように時間をずらしている信号です。対向車が先に赤になることもあれば、こちら側が先に赤になることもあります。横の信号や対向車の動きだけで判断せず、必ず自分の正面にある信号に従います。

感応式信号

感応式信号

感応式信号は、車をセンサーで感知して信号を切り替える仕組みです。停止線から離れすぎるとセンサーが車を感知せず、信号が変わらないことがあります。停止線の直前までしっかり進んで止まりましょう。

歩車分離式信号

歩車分離式信号

歩車分離式信号は、歩行者が進む時間と車が進む時間を分ける方式です。歩行者が青のときは車が全て赤になり、車が青のときは歩行者が赤になります。右左折する車と横断する歩行者が交わらないように設計されています。

3. 中央線の種類と追い越しのルール

「道路の線を見るときは、まず『対向車との境目』か『となりの車線との境目』かを見分けましょう。 同じ『白い実線』でも、対向車との線(中央線)ならはみ出し禁止ですが、となりの車線との線なら跨いで車線変更OKと、ルールがガラリと変わります。 色や破線・実線を見る前に、まずは『何を分けている線なのか』をチェックするのが最初のポイントです。」

中央線追い越すために対向車線へはみ出せるか
白い破線ほかの禁止がなく、安全な場合ははみ出せる
白い実線追い越しのために対向車線へはみ出せない
黄色い実線追い越しのためにはみ出せない

白い実線の中央線

白い実線の中央線は、道路の左側部分の幅が6m以上ある場所などで使われます。左側部分の幅が6m以上ある道路では、追越しのために中央線を越えて対向車線へはみ出せません。中央線を越えず、左側部分だけで安全に通れる場合は、前車を追い越せます。

白い破線

白い破線の車線境界では、進路変更禁止の標示などがなければ、安全確認後に車線変更できます。ミラー、合図、目視で後方を確認してから移ります。

黄色い実線の中央線

追い越しのために黄色線を越えてはみ出せない

黄色い実線は、進行中の前車を追い越すために、対向車線へはみ出すことを禁止する線です。

路上駐車車両や、停留所に止まっている路線バスなどが障害となり、道路の左側部分だけでは通れない場合は、進行中の車を追い越す「追越し」とは別に判断します。対向車の通行を妨げないことを確認し、必要最小限だけ道路の右側部分へ出て避けます。左側に通れる幅があるときは黄色線を越えません。別の規制があり安全に通れない場所では、無理に進まず待ちます。

バス停から発進しようとする路線バスが右の方向指示器で合図を出したときは、急ブレーキや急ハンドルをしなければ譲れない場合を除き、発進を妨げてはいけません。

白い破線と黄色い実線

白い破線側は変更可、黄色い実線側は変更不可

線が二本並んでいるときは、自分の車に近い線を見ます。

自分側の線車線変更
白い破線安全確認後に変更できる
黄色い実線線を越えて変更できない

車線変更の基本手順

  1. ルームミラー後方全体の流れを確認します。
  2. サイドミラー後続車との距離と、近づいてくる速さを確認します。
  3. 合図進路を変える約3秒前に方向指示器を出します。
  4. もう一度サイドミラー合図後に近づいてきた車やバイクがいないか確認します。
  5. 目視して移動ミラーに映らない斜め後方の死角を確認し、ゆっくり車線を移します。

4. ゼブラゾーン(導流帯)

右折レーン手前のゼブラゾーン(導流帯)

ゼブラゾーン(導流帯)は、車の流れを整理したり右折レーンへ誘導するためのスペースです。通常の走行位置ではありませんが、白線のゼブラは立ち入り禁止ではありません。

白線のみのゼブラ
右折レーンへ入るときや渋滞時など、状況に応じて中に入って走行・停止できます。

黄色線で囲まれたゼブラ
立ち入り禁止のため、進入できません。

※ゼブラは進路を分けるための表示なので、通常走行で走り続ける場所ではありませんが、右折のための進路変更や渋滞時の待機など、必要な場面では白ゼブラを使って問題ありません。

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5. これだけは思い出したい標識・道路標示

久しぶりの運転で見落としやすい標識・道路標示をまとめました。画像を見て、意味と運転するときの行動を確認しましょう。

一時停止停止線の直前で車を完全に停止させ、安全を確認しなければならない場所です。
転回禁止転回(Uターン)をしてはいけない場所・区間です。
一方通行矢印が示す方向の反対からは進入できません(逆走禁止)。
車両進入禁止この標識がある方向から車両が進入することを禁止しています。
指定方向外進行禁止矢印が示す方向以外の方向へ進行することはできません。
進行方向別通行区分直進・右折・左折など、進む方向ごとに通行すべき車線が指定されています。
車両通行止め理由を問わず、すべての車両の通行が禁止されています。
車両横断禁止道路の反対側にある施設や駐車場に入るために、対向車線を横切ることを禁止しています(※通常の交差点での右折禁止とは異なります)。
横断歩道渡ろうとする歩行者がいる場合は、手前で一時停止します。自転車横断帯を渡ろうとする自転車も同様です。
追越しのための右側部分はみ出し通行禁止前の車を追い越すために、中央線を越えて道路の右側部分(対向車線)へはみ出すことが禁止されています。
追越し禁止の本標識追越し禁止の補助標識
追越し禁止中央線の有無に関わらず、前の車を追い越すこと自体が禁止されています。
駐停車禁止駐車も、人の乗り降りや荷物の積み下ろしなどの「停車」も禁止されています。
駐車禁止車を離れることや長時間の停車はできません(※人の乗り降りや5分以内の荷物積み下ろしなどの「短時間の停車」は可能です)。
合流交通ありこの先で別の道路から車両が合流してくる場所を示しています。
専用通行帯指定された車両(バス等)のための車線です。対象外の自動車は、右左折などの場合を除き通行できません。
路線バス等優先通行帯一般車も通行できますが、路線バス等が近づいた場合は速やかにその車線を出ます。渋滞で出られなくなるおそれがあるときは通行できません。
ダイヤマーク(道路標示)この先に「信号機のない横断歩道や自転車横断帯」があることを示す道路標示です。
踏切ありこの先に踏切があることを事前に知らせる標識です。

6. 右左折で確認する順番

久しぶりの運転では、ハンドル操作に意識が向き、合図や安全確認が後回しになりがちです。右左折は、交差点に着いてからではなく、30m手前を目安に準備を始めます。30mは合図を出す距離の法律上の目安です。道路上の白線の本数や長さで測ろうとせず、交差点の手前で早めに準備します。

左折の基本
右折の基本

左折するとき

  1. 後方を確認ルームミラーと左サイドミラーで後続車や自転車、バイクを見ます。
  2. 交差点の30m手前を目安に合図左の方向指示器を出します。
  3. 左へ寄せる左ミラーと目視で死角を確認し、安全を確かめて道路の左端へ寄ります。
  4. 横断歩道を確認曲がった先の歩行者と自転車を見ます。
  5. 徐行して左折左後方の巻き込みをもう一度確認し、ゆっくり曲がります。

右折するとき

  1. 後方を確認ルームミラーと右サイドミラーで後続車を見ます。
  2. 交差点の30m手前を目安に合図右の方向指示器を出します。
  3. 中央へ寄せる安全を確かめ、道路の中央へ寄ります。一方通行では道路の右端へ寄ります。
  4. 交差点の中心の内側を通る手前から斜めに切り込む「ショートカット右折」は避け、交差点の中心の内側を通ります。
  5. 対向車を待つ対向する直進車や左折車の進行を妨げないタイミングを待ちます。
  6. 横断歩道を確認右折先を横断する歩行者や自転車を確認します。
  7. 徐行して右折安全を確かめてゆっくり曲がります。

よくある質問

ペーパードライバー歴が20年以上あり、恐怖心でいっぱいですが大丈夫ですか?

全く問題ありません。久しぶりの運転で怖さを感じるのは、安全意識が高い証拠であり、決して悪いことではありません。DSRでは、その恐怖心を否定せず「怖くて当たり前」という前提で講習を行います。無理に走らせることは絶対にありませんので、ご自身のペースで少しずつ慣れていきましょう。

ブレーキとアクセルの位置すら怪しいのですが、いきなり路上に出ますか?

いきなり交通量の多い道路に出ることはありません。まずは車内の機器操作や正しい運転姿勢、ペダルの踏み分けを停止した状態で確認します。発進・停止も、まずは交通量の極めて少ない広め・安全なスペースから始めますのでご安心ください。

「自宅の車庫入れ」や「よく行くスーパー・病院へのルート」だけを練習できますか?

はい、可能です。DSRの出張講習はお客さま一人ひとりの「実際に行きたい場所・使いたい道」に合わせた練習が得意です。ご自宅の駐車場での車庫入れ、お子様の送迎ルート、近所の商業施設など、生活に直結する場面を重点的に練習していただけます。

マイカーに補助ブレーキがついていなくても、安全に練習できますか?

ご安心ください。マイカー教習の際は、指導員が持ち込む「着脱式の簡易補助ブレーキ」をお持ちの車(AT車)の助手席に装着して講習を行います。万が一の際も助手席からブレーキ操作が可能ですので、マイカーでも安心して練習していただけます。

車が大きい(SUV・ミニバンなど)のですが、車幅感覚から教えてもらえますか?

もちろんです。大きい車ほど「どこまで寄れるか」「前後の感覚が掴みにくい」とお悩みの方が多くいらっしゃいます。運転席からの見え方と実際の車幅のギャップを解説し、目印の使い方やミラーの活用法をわかりやすくアドバイスいたします。

高速道路や、夜間・雨の日の練習も対応してもらえますか?

はい、対応しています。合流が苦手な方向けの高速道路練習や、視界が悪くなりやすい夜間・雨天時の注意点を押さえた実践練習も可能です。ご希望のシチュエーションに合わせて柔軟にカリキュラムを組みます。

万が一、講習中に事故や車を傷つけてしまった場合の補償はどうなりますか?

講習は安全を最優先に行いますが、教習車での事故は当スクール加入の自動車保険が適用されます。マイカー教習の場合は、お客様ご自身の自動車保険(他車運転特約等を含む)をご利用いただく形となります。事前に保険内容の確認も一緒に行いますのでご安心ください。

まずは1回だけ試してみて、受講を続けるか決めても大丈夫ですか?

もちろんです。無理なコース契約や継続の押し売りは一切行っていません。まずは「お試し体験コース」で実際の雰囲気や教習内容を確認していただき、納得された上で次回以降のご予約をご検討いただけます。

ペーパードライバー講習を始めたい方へ

交通ルールは、実際の道路で確認の順番を何度も試してみることで、自然と頭に入ってきます。

DSRでは、補助ブレーキ付きの教習車はもちろん、ご自宅のマイカーを使った出張練習にも対応しています。「まずは近所のスーパーまで」「車庫入れだけ」など、あなたが一番練習したい場面からスタートできます。

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