自転車を抜けない道では、待つのが正解
江戸川区を走っていると、前を走る自転車に追いつく場面がよくあります。ところが、自転車のすぐ先には駐車車両があり、右からは対向車、左側には歩道の切れ目や細い路地が見えます。このような状況では、自転車だけに注意を向けるわけにはいきません。
江戸川区は土地が平坦で、通勤・通学・買い物・送迎など、日常の移動に自転車が広く使われています。江戸川区が公表した2025年1月から10月までの集計では、区内で発生した交通事故のうち、51.6%に自転車が関係していました。
前を走る自転車に追いついたら、駐車車両を避けて右へ膨らみそうか、対向車は来ていないか、次の交差点から別の自転車が出てこないかを予測します。また、歩道を走っていた自転車が、歩行者を避けるために車道へ出てくることもあります。走行位置が安定しない場合もあるため、乗っている人の様子と、その先の道路状況まで見ておくことが危険予測につながります。
2026年4月施行の改正道路交通法では、自動車が自転車の右側を通過するとき、十分な間隔が取れない場合は、その間隔に応じた安全な速度で進むことが求められています。警察庁が示す安全な間隔の目安は、少なくとも約1メートルです。ただし、これらはあくまで目安であり、必要な間隔や速度は道路や交通の状況によって変わります。
安全な間隔を保ったまま通過できる条件がそろわないときは、急いで抜く必要はありません。自転車の動きに対応できる速度まで落とし、その後ろを走ります。
「抜けるかどうか」を考え続けるより、「道が広くなるまで待つ」と決めた方が、周囲を見る余裕が生まれます。後続車からプレッシャーを感じても、それを理由に無理な追い越しをする必要はありません。少し待つことが、事故を防ぐ最も確実な判断になる場合もあります。