”DSR”ドライビングスクールレボリューション
ペーパードライバー講習 千葉県船橋市
「キャンプに行きたいっ!」
本日は、千葉県にお住まいの50代男性のお客様に教習を行いました。
普段はリモートワークが中心で、移動は主に自転車や公共交通機関を利用していたとのことですが、最近アウトドアに目覚め、キャンプや釣りを楽しむために車の運転を再び習得しようと決心されました。運転をしなくなってから20年以上経っており、今回はペーパードライバーの脱却を目指してのご参加です。
新しく購入されたSUVはまだ納車待ちということで、教習車を使って練習を進めることになりました。今日は、広くて走りやすい港町近くのエリアを選び、まずは基本操作の確認からスタートです。「こんなにハンドル重かったっけ?」と、久しぶりの感覚に戸惑いつつも、「新しいことに挑戦するのはやっぱり楽しいね!」と前向きな姿勢でした。
”DSR”ドライビングスクールレボリューション
ペーパードライバー講習 千葉県船橋市
「クリープ現象」
まずはAT車の「クリープ現象」を体験していただきました。これは、停止中にブレーキを緩めるだけで、エンジンの力で車がゆっくりと前進する現象です。お客様も「自転車みたいにゆっくり動くのが不思議だな」と驚いていました。
実は、このクリープ現象、もともとはエンジンのトルク(回転力)が自然とタイヤに伝わって発生するものです。エンジンの設計上、完全に停止させると燃費が悪くなるため、少しだけタイヤに力を伝えて動かしているのです。これが、駐車や渋滞時に便利な機能でもあり、信号待ちで緩やかに車が動くのもこの仕組みの一環です。
しかし、油断するとこの現象が思わぬ事故の原因になることも。例えば、信号待ちでブレーキを離した瞬間に車が動き出し、前の車にぶつかるといった事態が起こることもあります。これを防ぐために、「オートホールド機能」が開発されました。最近の車にはこの機能が標準装備されており、ボタンを押せばブレーキを離しても車がその場で止まったままになるんです。
”DSR”ドライビングスクールレボリューション
ペーパードライバー講習 千葉県船橋市
「オートホールド機能」
オートホールド機能は、信号待ちや渋滞時に非常に便利です。特に、都市部の交通量が多いエリアでストップ&ゴーを繰り返す際、足が疲れにくくなるのが大きなメリットです。実際、この機能が標準装備されたのはここ10年ほどのことで、それ以前は「サイドブレーキで対応していたなぁ」と懐かしむ方も多いのです。
「ホールドボタンがあると本当に楽なんだね」とお客様も興味津々。次に乗る予定のSUVにはこの機能が付いているということで、使い方を予習しながら練習しました。
”DSR”ドライビングスクールレボリューション
ペーパードライバー講習 千葉県船橋市
「左折のコツと車両感覚」
次に、交差点での右折・左折の練習です。特に左折は、内輪差(カーブを曲がる際に内側の車輪が描く小さな円)があるため、注意が必要です。お客様は最初、「巻き込み確認に気を取られて、曲がりきれなかった」と苦戦されていましたが、徐々にコツを掴まれていきました。
ここでちょっとした豆知識をお話ししました。日本の道は、特に交差点付近では内輪差が大きくなりやすいため、トラックやバスの運転手が意識的に大回りするのと同じように、少し余裕を持ってハンドルを切るのが安全です。また、左折する際にはミラーの角度も大事。ミラーを下向きに調整しておくと、車の左側の死角をカバーできるので、初心者や久しぶりの運転には有効です。
「こんな技があったのか!」と感心されながら、何度も左折の練習を続けるうちに、スムーズに曲がれるようになってきました。「車幅感覚がだんだんわかってきた」と笑顔を見せていただき、私も嬉しくなりました。
”DSR”ドライビングスクールレボリューション
ペーパードライバー講習 千葉県船橋市
「エンジンブレーキの使い方」
教習の後半では、下り坂でのエンジンブレーキの使い方も練習しました。お客様のキャンプ場近くには山道が多いそうで、「エンジンブレーキって使い方がよくわからない」ということでしたので、これも丁寧にご説明。
エンジンブレーキは、シフトレバーを「L」や「2」に入れてエンジンの回転を抑えることで、ブレーキをかけずに速度を落とすことができる仕組みです。これは、長い下り坂で普通のブレーキだけに頼ると、ブレーキが過熱して効きにくくなる「フェード現象」を防ぐためにも重要なんです。エンジンブレーキを活用することで、ブレーキを休ませることができ、車の安全性を高める効果があります。
「なるほど、こうやって山道でも安心して走れるんだね!」と、お客様も納得のご様子でした。次回は、海沿いの景色の良いルートを使って、実際の道路状況に近い形での教習を行う予定です。「早く自分の車で出かけたい!」と前向きなコメントもいただき、次のステップも楽しみです。
”DSR”ドライビングスクールレボリューションの出張講習レポート